VEIN が自社ショールームでのラストとなるショーを開催
2024.07.09
VEIN 2025SS

現代的な自由さや快適さを追求する

Text Takaaki Miyake

デザイナー 榎本光希 によるメンズウェアブランド VEIN が、2025年春夏コレクションを発表した。

今シーズンも自社ショールームにランウェイを作り出し、ブランドの根底にある構造表現主義、そして昨シーズンのテーマであった“一回きりの現象”を意味する“アウラ(aura)”も引き続き探った。

華美なデザインや装飾を削ぎ落とし、テーラリングを効かせたシャツやジャケット、ショーツといったアイテムを中心にショーは進んでいく。そのシンプルなルックの中に今回はデザイナー自らが写真で撮った、日常の風景から得たインスピレーションを落とし込んだ。

その内の一つが自身の子どもが遊びながら VEIN の洋服を着た姿であり、度々登場した膨らみのあるシルエット​にその影響は顕著に見られた。

また時折見せるミリタリーやデニムのスタイル、異素材の組み合わせなどからも表現の幅広さを感じさせた。

まるでショーの直前に組んだような“アウラ(aura)”的なレイヤードのスタイリング、意外性のある自由な色の組み合わせも印象的だった。

なおショールームを舞台にコレクションを披露するのは、今回が最後とのこと。VEIN の進むネクストステージに今後も注視していきたい。

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