複合的な要素を散りばめた最新コレクション
Text by Takaaki Miyake
Children of the discordance がミラノファッションウィークで2023秋冬コレクションを発表した。
今シーズンは介入や調停を意味する“INTERVENTIONS”をテーマに、異素材のミックス使いが印象的なルックが数多く登場している。
デザイナーの志鎌英明は、「単一なものを様々な要素と重ねることで、あえて干渉して個性を強め合ったり、または弱めあったりというバランスを表現した」という。
柄と柄をパッチワークのように組み合わせたパファージャケットや、一見シンプルなセットアップに大胆な和柄の刺繍をあしらうなど、全く異なる要素を織り混ぜながらも、それが心地よいチグハグさやバランスでシーズンテーマを体現。
またメインビジュアルには架空のスポンサー企業を起用する同ブランドらしいユニークさも見られた。各社のロゴのハイレベルなクオリティも流石だが、これは単にストリート的なアイデアではない。そこには無数の人と関わる現代において、初対面からフラットのままでいることは難しい一方、その関係性が大切なのも事実であるという想いが込められているという。
なお今回はオーストラリア人ヒップホップアーティスト MALi JO$E による、シーズンテーマと同名の楽曲『INTERVENTIONS』からもインスピレーションを受けているとのこと。気になる方はそちらもチェックしてみては?