「三田真一展 in-Spire -Breath of life- 呼吸 」

Text Yukihisa Takei

アーティストとしての活動でも知られているスタイリストの三田真一による個展「三田真一展 in-Spire -Breath of life- 呼吸」が、福岡の太宰府天満宮 宝物殿で2023年6月10日（土）から開催される。

これまでもNIKEのシューズを解体して再構築した鎧などのアートピースの制作などによって、アーティストとしての活動を展開している三田だが、今回は国内の伝統工芸職人らとの合作による作品、現代の技術を取り入れた作品などを展示する。

今回の展示においては、三田の制作指揮のもと、日本が誇る伝統技巧の名手たちが企画に参画。

京都からは茶筒開化堂6代目当主 八木隆裕、400年続く宇治茶陶朝日焼十六世 松林豊斎、人間国宝 中川清司を父に持つ中川木工芸 中川周士、京金網の金網つじ2代目 辻徹、革計画創造家 上月建太朗が参加。

石川からは九谷焼上出長右衛門窯6代目 上出惠悟、長崎からは波佐見焼マルヒロ3代目 馬場匡平が参加。

東京から江戸切子の堀口切子三代秀石 堀口徹、石橋素率いるライゾマティクスのアーティストらは音の出る装置を制作。

また会場では“NF”のサカナクション 山口一郎と青山翔太郎による音が響く空間になるという。

このプロジェクトは現在も継続してとのことで、今回の展示を皮切りに巡回展や作品のアップデートも予定されている。ファッションの感性をアートの領域で表現する三田真一の新たな取り組みは、今後ますます注目されそうだ。

［INFORMATION］

「三田真一展 in-Spire -Breath of life- 呼吸」

会期 : 2023年6月10日(土)～2023年8月27日(日)
会場 : 太宰府天満宮 宝物殿 境内美術館
福岡県太宰府市宰府4-7-1

［CONTACT］
太宰府天満宮 宝物殿 境内美術館
https://keidai.art/event/932