平面写真を重ね合わせて彫刻した作品がさらに進化
Text Yukihisa Takei
飯田竜太と田中義久の 2 人からなるNerhol(ネルホル)は、主に彫刻を行う飯田と、支持体となる紙や平面的構成に向き合う田中、両者の行為の融合によって作品を制作しており、アートシーンから注目を集めているアーティストデュオ。
その作品は一見するとモザイクがかった写真のように見えるが、実際に近づいて見ると多層の立体になっているのが特徴。特定モチーフの連続写真を何枚も物理的に積み重ね、それを彫刻し、出来上がった1つの作品は、そこに内包される重層的な時間と瞬間を表現している。
今回、原宿のThe Massにおいて、2023年11月18日よりNerhol新作展「REVERBERATION」の開催が決定した。テーマはNerholが近年制作を続けてきたシリーズのひとつである「帰化植物」。帰化植物とは本来の自生地から人間活動を含む様々な要因によって他の地域へ運ばれ、やがてその土地で野生化した植物のことで、見慣れた植物に刻まれた歴史や時間を感じさせてくれるものになっている。
［INFORMATION］
Nerhol「REVERBERATION」
会期: 2023年11月18日(土) - 2023年12月26日(火) 12 月 25 日(月)、26 日(火)特別開廊
※12/26 UPDATE 2024年1月6日（土）〜1月21日（日）まで会期を延長
会場 : The Mass
所在地 : 東京都渋谷区神宮前 5-11-1
開廊時間 : 12:00 - 19:00 * 休廊日 月曜日、火曜日
［CONTACT］
The Mass
TEL : 03-3406-0188
http://themass.jp
Instagram: @themass