BUYERS' RECOMMEND | あのバイヤーが推す最旬アイテム
Vol.29:carol、COVERCHORD編
ファッション業界の最前線で活躍するバイヤーの目利きに頼って選び抜かれたアイテムを、リアルなコメントと共にHONEYEE.COMが連載形式で紹介しようというこの企画。第29回目はcarol、COVERCHORDから2名の名物バイヤーが登場。
Text Takaaki Miyake
carol
神宮前の路地裏に佇むかのように、ミニマルな店名のロゴをひっそりと掲げる隠れ家的セレクトショップの carol。とは言えオーナーの浅川喜一朗さんは STEIN を手がけるデザイナーとしても知られ、お店には感度の高いファッション好きが多く足を運ぶ。そんな名店による今のリアルなレコメンドアイテムとは?
「carol のスタッフの繋がりで2023年秋冬シーズンから、念願のお取り扱いが実現したのがこの REVERBERATE というブランドです。デザイナーの星さんはとても気さくな人柄である反面、彼が作り出すアイテムは多くの要素を削ぎ落としながらも美しくあります。初めてお会いした際にその人柄と作品から得られる情報量の対比から、不思議な感覚に陥ったのを鮮明に覚えています。
このトラックジャケットも同様に本来のアイテム要素を極限まで削ぎ落とし、ウールを採用したスウェット組織のニット地の肌当たりも良いのも魅力的です。デザイン性と着心地の双方の完成度が高く、実際に着用することで存分に味わうことができるアイテムです。またブランドらしいエレガントでソリッドな表情でありつつも、それほど気負わずに様々なスタイリングへ馴染む豊かさも持ち合わせています」
トラックジャケットと言えばスタンダードなアイテムながら、カラーリングやシルエットを含めて“最適解”に悩みがちなアイテムの一つだ。さらにどうスタイリングをしてもスポーツ感が抜けにくいのも特徴だが、今回の REVERBERATE によるウールのトラックジャケットはミニマルかつ上品。デザイン要素を可能な限りまで削ぎ落とすために、あえてポケットは内側に配したこだわり様も注目したい。セットアップでの着用もスマートな印象になりそうだ。
REVERBERATE
TRACK JACKET ¥59,400
carol
https://storecarol.com/
https://www.instagram.com/storecarol/
加藤大輝
carol バイヤー
1987年生まれ。2020年よりキャリアをスタートし、バイイングとショップマネージメントを兼務しながら店頭に立つ。自らバイイングしたアイテムの魅力を丁寧に伝えて届けることを念頭に、居心地の良い空間の提供も心がけている。
COVERCHORD Nakameguro
「日々の生活をちょっと豊かにする “モノ” や “コト” との出会い。」を提案する COVERCHORD が、2023年7月に中目黒へ実店舗をオープンした。オンラインからスタートした COVERCHORD の衣・食・住・旅を楽しむ幅広いセレクトが並ぶ店内は、そのアイテムの数々を見るだけで楽しくなってしまう。今回は重宝すること間違いなしの一着をバイヤーの小田さんがレコメンド。
「最近は『肩に石が入ってるんじゃないか』というレベルで肩が凝るので、スウェットはフーディーよりクルーネックを好んで着ています。無類のフーディー好きとしては寂しい気持ちがありつつも、今回オススメするのは別注のクルーネックスウェットです。ちなみに色はザ・スウェット王道カラーのグレー1色のみ。
真夏以外は指先がこの世のものとは思えない程に冷えるので、クルーネックスウェットには珍しいハンドウォームポケットを付けてもらいました。プリントも大好きだけど、この“FARAH”のロゴは、刺繍の方が合うと考え、クラシックな組み合わせのグリーンを選びました」
COVERCHORD が FARAH へ別注製作を依頼したスペシャルなコラボレーションプロダクト。落ち着いたクラシックな雰囲気の漂うクルーネックタイプのスウェットは、手ぶらでも出かけられるカンガルーポケット仕様に。デイリーに着用できるこちらのアイテムは、オンラインのCOVERCHORD と COVERCHORD Nakameguro のみのエクスクルーシブ展開。
FARAH
EMBROIDERED LOGO SWEATSHIRT for COVERCHORD ¥22,000
COVERCHORD
https://coverchord.com/
https://www.instagram.com/coverchord/
COVERCHORD nakameguro
https://www.instagram.com/coverchord_nakameguro/
小田聖
COVERCHORD バイヤー
致命的なほどに腹が出てきたこともあり、最近ビールを辞め焼酎に切り替えることに。好きな色は紺と水色。